ネッテラーの再度の撤退に見るオンラインカジノの進歩

ネッテラーといえば、オンラインカジノの古参ユーザーであれば懐かしさを感じることでしょう。
かつてはオンラインカジノユーザーの多くが頼っていた送金サービスなのですが、近年名前を耳にする機会がほとんどありません。
一体なぜネッテラーを耳にする機会がなくなってしまったのかなど、ネッテラーについて掘り下げてみました。

オンラインカジノ創世期の頼れる送金サービス

オンラインカジノ創世期の頼れる送金サービス
オンラインカジノはカジノが合法な国にて営業されているサービスです。
インターネット上ということで、日本人でも気軽に楽しめるもので、ゲームとしてはもちろんですが、実際のカジノ同様、勝利によって大金を手にできる可能性もあります。
その点では夢のあるコンテンツですが、日本人がオンラインカジノを楽しみ、利益を得るためには送金サービスを利用しなければなりませんでした。

しかし、オンラインカジノの創世期には、送金サービスが少なかった点に加え、そもそも送金サービスそのものが日常生活の中で用いられるサービスではありませんでしたので、オンラインカジノに対して敷居の高さを感じている人もいれば、何とか自力でオンラインカジノを楽しむ方法を調べてネッテラーを経由して楽しんでいたというオンラインカジノユーザーも多かったことでしょう。

エコペイズやアイウィレット、ヴィーナスポイントなど昨今は様々な選択肢が用意されていますが、かつては送金サービスの選択肢が少なかった点や、オンラインカジノを勧めるメディアの多くがネッテラーを推薦していたことから、オンラインカジノユーザーの多くがネッテラーを活用し、利益を現金化していたのです。
使い勝手そのものは、先に名前を挙げたアイウィレットやエコペイズと変わらないものですが、そんなネッテラーは2016年9月、日本市場から撤退しました。

なぜネッテラーが撤退したのか?

ネッテラーが日本市場から撤退した理由は、公式にアナウンスされていません。
仮にですが、公式に「こういった理由があるので日本市場から撤退します」とアナウンスしていれば、このような疑問を持つ利用者もいなかったことでしょう。

しかし、実際には公式ホームページ等でアナウンスをしたのではなく、ユーザーからの疑問に個別に回答したのみ。
その回答がネット上を駆け巡り、ネッテラーの撤退を知ったプレイヤーも多かったことでしょう。

そのため、なぜネッテラーが日本市場から撤退したのかは憶測の域を出ませんが、有力視されているのは、ネッテラーが日本市場から撤退した時、日本ではオンラインカジノプレイヤーが逮捕されました。
但し、結果として嫌疑不十分で不起訴となったことで、むしろオンラインカジノが「起訴されるようなものではない」ことを証明してしまったとも言われているのですが、逮捕者が出た段階で、ネッテラーとしては「日本では正常な営業ができない」「もしかしたら自分たちにも火の粉が」といった懸念から、撤退したのではないかとされています。
なぜネッテラーが撤退したのか?

実際、ネッテラーは「安心して利用できる環境の国で営業する」とアナウンスしているので、日本のオンラインカジノ環境はネッテラーの思うものではなかったのでしょう。

2018年10月にネッテラーが戻ってきました

その後、実はネッテラーは日本市場に復活しました。しかし、オンラインカジノユーザーの間でもさほど話題にはなりませんでした。

まず、既に先に名前が出たアイウィレットやエコペイズなど、ネッテラーの代替となるサービスが既に多くのオンラインカジノユーザーの間で浸透していた点、さらにはネッテラーは「オンラインカジノの送金サービス業者」として復活したのではなく、電子ウォレット業者として、関東財務局から認可を得て営業を開始しました。

厳密にはとある企業の子会社の日本法人としてなのですが、行政から資金移動事業者としての登録を受けていたことから、オンラインカジノの送金サービスとしては利用できなかったので、オンラインカジノユーザーにとっては、「懐かしい名前」だとは思っても、「これを機にネッテラーに戻ろう」とはなりませんでした。

そんなネッテラーですが、2020年の2月末、再度日本市場から撤退することが発表されました。
オンラインカジノにとっては、「既にオンラインカジノとは関係ない金融業者の日本撤退ニュース」になりますので、さほど興味を持ったユーザーはいないことでしょう。
しかし、かつてのネッテラーを知るユーザーにとっては少々寂しいニュースとなったことでしょう。
2018年10月にネッテラーが戻ってきました

まとめ

かつてネッテラーといえばオンラインカジノを楽しむための「必須のサービス」でした。
しかし時代も流れています。
もはやネッテラーがなくととも問題なくオンラインカジノを楽しめる時代ですので、ネッテラーが再度日本市場から撤退しても、影響は全くありません。
時代の流れといえばそれまでですが、オンラインカジノもまた、着実に時代の流れと共に歩んでいることを伺わせるネッテラーの撤退劇です。

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